断酒93日目|ノイズキャンセリングで気づいた「静かさ」の不思議

断酒日記

今日は酒をやめて93日目です。

断酒については、もう毎日の生活の中にかなり馴染んできました。

そして今日は、新しく使い始めたノイズキャンセリングイヤホンをいろいろ試していました。

最初は単純に、

「周りの音が静かになるイヤホン」

くらいに考えていたのですが、実際に使ってみると想像していた以上に不思議な体験でした。

サーキュレーターの音が消えていた

ノイズキャンセリングを使いながら部屋で過ごしていて、途中でイヤホンを外してみました。

すると、

「こんなにいろいろな音がしていたのか」

と驚きました。

特に印象的だったのがサーキュレーターです。

イヤホンをしている間は、その音の存在自体を完全に忘れていました。

ところがイヤホンを外すと、当然ですが普通にサーキュレーターの音が聞こえてきます。

それまでずっと鳴っていたはずなのに、脳の中から存在ごと消えていたような感覚です。

エアコンの音まで急に気になり始めました。

耳栓とは違う「静かさ」

ノイズキャンセリングは、耳栓で音を小さくするのとは少し感覚が違います。

耳栓なら、

「外の音が小さく聞こえている」

という感じがあります。

しかしノイズキャンセリングの場合、一部の音がかなり自然に消えてしまいます。

そのため、

「静かな部屋にいる」

ような感覚になります。

サーキュレーターが動いていることを知っているのに、その音がほとんど聞こえない。

これはなかなか不思議です。

風量を変えても音が変わらない

さらに面白かったのが、サーキュレーターの風量を変更したときです。

普通なら風量を上げれば、

「ブーン」

という音も大きくなります。

ところがノイズキャンセリングを使っていると、風量を変えても聞こえてくる音がほとんど変わりません。

目の前では明らかに風が強くなっているのに、音だけが変化しない。

これにはかなり違和感がありました。

逆に考えれば、サーキュレーターの音を気にせず風量を上げられるということでもあります。

夏場には意外と便利かもしれません。

最近のイヤホンはDSPでかなりのことができる

調べながら使っていて面白かったのが、最近のイヤホンでは音をDSPで処理しているということです。

昔のオーディオ機器のように、物理的な構造だけで音を作っているわけではありません。

マイクで周囲の音を拾い、それを電子的に分析して処理する。

考えてみれば、自動車でいうキャブレターから電子制御のインジェクションへ移ったようなものなのかもしれません。

ソフトウェア側で処理できる範囲が増えれば、メーカー次第でかなりいろいろなことができそうです。

単なるイヤホンというより、小さなコンピューターに近いのかもしれません。

人の声だけ残りやすい理由も面白い

ノイズキャンセリングを使っていると、

サーキュレーターやエアコンのような一定の音はかなり消える一方で、人の話し声は比較的残ります。

最初は、

「人の声も全部消せないのだろうか?」

と思いました。

しかし考えてみると、人の声はサーキュレーターのように一定ではありません。

音程も大きさも次々に変化します。

予測しやすい一定の音を消すのと、常に変化している会話を消すのでは難しさが違うのでしょう。

完全な無音を作るというより、特定の種類の音をうまく減らしている技術なのだと分かってきました。

だから電車でイヤホンを使う人が多いのかもしれない

こうして実際に使ってみると、最近の若い人が電車の中でずっとイヤホンをしている理由も少し分かる気がしました。

電車の走行音や空調音など、一定の低い音が減れば、音楽や動画もかなり聞きやすくなります。

周囲が騒がしいから大音量にするのではなく、周囲の騒音そのものを減らす。

これは耳にも比較的優しい使い方ができそうです。

車で使うのは危なそう

一方で、便利だからこそ注意も必要だと感じました。

例えば車です。

ロードノイズやエンジン音が消えると、実際の速度より遅く走っているように感じてしまう可能性がありそうです。

車は音から得ている情報もかなり多いものです。

音が消えることでスピード感まで薄れてしまったら危険です。

周囲の状況を音で判断する必要がある場面では、ノイズキャンセリングを使わないほうがよいでしょう。

便利な機能でも、場所によって使い分けが必要です。

イヤホンを外したら、今度は音が気になった

しばらくノイズキャンセリングを試したあと、一度イヤホンを外しました。

すると今度は、

サーキュレーターの音。

エアコンの音。

それまで普通に生活していて、ほとんど意識していなかった音まで気になります。

ノイズキャンセリングによる静かな環境に耳が慣れてしまったのでしょう。

人間の感覚は面白いものです。

今まで何とも思っていなかった音が、一度「消えた世界」を経験しただけで急に気になるようになります。

少し試すだけのつもりだったのですが、面白くていろいろ確認しているうちにきりがなくなり、今日は一旦イヤホンを外すことにしました。

断酒93日目、また一つ日常の楽しみが増えた

酒を飲んでいた頃なら、帰宅後はまず酒を飲み、そのまま夜が終わっていた日も多くありました。

今はこうして、身近な道具を試して、

「これはどういう仕組みなんだろう?」

「なぜこう聞こえるんだろう?」

と考える時間があります。

ノイズキャンセリングという小さな機能だけでも、実際に試してみるとかなり面白いものです。

断酒93日目。

今日も酒を飲まずに一日を過ごしました。

特別な出来事がなくても、身の回りには意外と面白いものがあります。

サーキュレーターの音が消えただけで、これだけいろいろ考えることになるとは思いませんでした。

こういう小さな発見を楽しめる時間が増えたことも、酒をやめて変わったことの一つなのかもしれません。

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